地球や環境のために… これからの会社のあり方
MCRCの活動とその目標には、「価値」というキーワードが内包されています。
当社が10年20年後に、社会あるいは従業員とその家族に向けてどのような価値を提供できるかを、会社として また社員一人ひとりが考えていく必要があると思っています。
今までの社会における会社の価値といえば「利益を上げる」ということが最優先だったように思います。 これまで当社も、高い品質・高い特性の製品をお客様にお使いいただき、それが社会で使われることで会社 として利益を上げてきました。これからはそれに加え、環境・安全のリスクを最大限に抑えながら、いかに 「地球環境や人の幸せに貢献できる」製品の提供を継続・成長させることができるかを強く意識する、 企業としての 「新しい価値観」を持つ必要があると思います。
MCRCの取組要素とその視点
MCRCを推進するにあたっては、昨今 世の中で強調されているESG経営の要素、Environment(環境) Social(社会) Governance(企業統治)の視点が、必要だと考えます。
- 製造・製品を通した地球環境への影響をいかに最小にするか
- 当社・自分に関係する人たちに貢献できることは何か
- 当社の製品を通して社会に貢献できることは何か
これら要素を深く考え行動を起こすことが、MCRCの強い推進力になると考えています。また、MCRCの目標を達成していく過程は、会社としての将来に向けたあり方・方針、しくみなどを見直し、企業としての質を高めていく良い機会だと考えています。
まだ、活動開始からまもなく、手探りの状態ではありますが、社員一人ひとりがMCRCの意義を理解し、「自分にできることは何か」という目で捉えて欲しいと思っています。
三井・ケマーズ フロロプロダクツに入社を希望するみなさまへ
当社への入社を考えて頂いている方々にも、常に「価値」を意識する人であることを願っています。
- 社員が会社にどのような価値を提供できるか
- 仕事という場でどのように自分の価値を高められるか
- 会社が社会にどのような新しい価値、ほかでは得られがたい価値を提供していくことができるか
ということを一緒に模索できればと思います。
みなさんのような若い方々の新しい目線での「価値観」を会社としても学び、供に成長していきたいと思っています。「価値」は自分だけでは決まりませんし、時代とともに変わっていきます。常に広い視点で考える人であって欲しいと思います。
MCRC 2030 Goals
地球環境負荷軽減と企業価値の持続的な発展に向けて
MCRC = Mitsui-Chemours Corporate Responsibility Commitment
私たちのサステナビリティ活動であるMCRCは、私たちにとってビジネス上必要不可欠なものと考えています。 2019年にMCRC 2030 Goalsとして達成目標を定め、全社で取り組みをおこない、着実にゴールに向けてのアクションを継続してきました。MCRCは私たちの成長戦略の延長線上にあり、私たちの価値観を反映しています。
いかなる環境変化に直面しても守り抜くものとして6つの「コアバリュー」をかかげ、それをベースに企業としてのありたい姿に向かって成長することで社会からの信頼を得られるよう、また地球環境や人々の幸せに貢献できるよう、革新的かつ持続可能なソリューションを提供し続けることを目指しています。
私たちの2030年達成目標
私たちは、事業活動を通じて持続可能な未来、社会の実現に貢献していきます。
活力に満ちた社会への貢献
安全厳守に関する卓越性
●社員、協力会社社員、生産プロセス、物流、環境の安全遵守において、ゼロ・インシデントを維持継続します。
コミュニティの活性化
●世界遺産に隣接する清水サイトを始め、事業拠点コミュニティの価値向上に向けて投資・寄付を伴う活動を行うことで、具体的・継続的な貢献を行い、企業市民としての責任を全うします。
人財の最大活用
●オープンな企業文化を持ち、社員一人ひとりが誇りを持って働けるよう、人権を尊重し多種多様な個性を受け入れ、健康で安心して働ける職場環境の整備に取り組みます。
倫理と公正
●社会から公正で信頼される企業として高い倫理観をもって行動し、重大な法令・ルール違反ゼロを継続します。
地球環境保護
気候問題
●温室効果ガスの排出を、60%削減します。
●2050年カーボンポジティブ企業達成計画を、着実に進めます。
水資源管理
●製造プロセスからのフッ素化有機化合物の大気中・水中への排出を、99%以上削減します。
廃棄物最小限化
●産業廃棄物を削減し、循環型社会を目指します。
製品ポートフォリオの進化
持続可能性を実現する製品群
●売り上げの50%を、国連の「持続可能な開発目標」(UN SDGs)に貢献する製品群で構成します。
持続可能性を実現するサプライチェーン
●全サプライヤーに対して調達方針を周知し、人権・社会・環境など持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進します。